強制執行認諾約款とは?

 公正証書を作成する際に、「債務者が債務を履行しない時は、直ちに強制執行を受けても異義のない事を承諾する」という旨の文言を入れる事により、 債務者が債務の履行をしない時には、裁判手続きを経ないで直ちに強制執行の手続きが可能となります。

 つまり、強制執行認諾約款とは、この約款が付与された公正証書を作成しておけば、もし相手が慰謝料や養育費の支払いが滞った時に、裁判などの面倒な手続を経なくても、 いきなり相手の財産に対して強制執行を申し立てることができるという、とても強力な文言のことです。

 通常、強制執行を申し立てるためには、「債務名義」という債権者に執行機関の強制執行によって実現されるべき債権の存在および範囲を公的に証明した公文書が必要であり、 それを得るには裁判所に訴訟を起して勝訴して判決を確定させるなどの、大変わずらわしい時間と手間と費用がかかります。

 しかし、強制執行認諾約款が付与された公正証書の場合だと、それが「債務名義」となるため、裁判などの手続きを経ることなくいきなり強制執行を申し立てることが出来る訳です。

 慰謝料や養育費の支払いが滞った時など、裁判を起こす必要なしに支払いの強制執行が行えるように、 離婚協議書を公正証書で作成する時はは必ず「強制執行認諾約款」の文言を入れておかれる事をおすすめいたします。